あなたも今、銀行から転職を考えていませんか?
今回の記事では、銀行から転職について、実際に銀行から転職した人の体験談を元に紹介します。
こんにちは「30代の転職ホントのトコロ」ライターの倉石です。
今回は銀行員から転職するということにスポットをあてて紹介するのですが、銀行員をしていると、
「安定していて羨ましい」
「給料もよくて待遇も良さそう」
なんて周りからは思われていたりしますよね。
実際に私も「新卒で銀行に就職できるなんて羨ましい」なんて思っていたのは事実です。笑
銀行から転職した人の実際の話を聞くまでは…。
実際に銀行から転職した人の話を聞いてみると、
といった理由で銀行から転職した人がいるのも事実です。
今まさに銀行から転職を考えているという人もおられると思います。
これから先の仕事について考えるにあたって、銀行員を続けるのか?それとも銀行から転職して別の道に進むのか?という参考にしていただければと思います。
銀行員を続けて40代になって身動き取れない状態になり、
「あの時銀行から転職してたら…」
なんて後悔したとしても時間は巻き戻せないです。
そんな後悔をしないためにも、少し時間を取ってじっくり今回の記事を読んでいただけたらと思います。
今回の記事を作成するにあたり、実際に銀行から転職した2人に協力していただきました。簡単にお二人のプロフィールを紹介すると…
このお二人の体験談も記事内で紹介しています。
記事を最後まで読んでいただければ、あなたの銀行から転職するべきなのか?というモヤモヤに対して、今どんな行動を起こすべきなのかが分かるはずです。
それでは紹介していきます。
もくじ
銀行から転職するのは難しいことじゃない。
倉石
片平
倉石
野村
銀行から転職することを調べてみると、
- 銀行員が転職するのは難しい
- 銀行員から未経験の職種に転職するのは無理
といったようなネガティブなことが書かれていたりもします。
実際このようなネガティブな情報を見てしまうと、
「銀行から転職しない方が良いのかも…」
なんて気持ちになってしまうのも分かります。
でもこれって、銀行員だけじゃなくどんな職業から転職する時にもネガティブな情報って書かれていたりするんです。
片平
実際、銀行から別の職種に転職するのが難しいのかというと…
銀行員が転職するのが特別難しいわけでは無いです。
むしろ、銀行員の人の場合は元銀行員ということで積極的に採用したいと考える企業も多いのです。
元銀行員を採用するメリットが企業側にもある
企業が元銀行員の人を採用する場合、企業にはこんなメリットがあるのです。
企業が元銀行員を採用するメリット
- 元銀行員だと経営的な視点を持っている。
- 銀行で営業を経験した人も多く外交的な人の可能性が高い。
- 銀行で採用されているため出自がしっかりとした人が多い
言い方は悪いですが、一般の不特定多数から採用するよりも銀行出身者を採用した方が、しっかりとした人を採用できるというメリットが企業側にはあるのです。
こうしたことを踏まえても、銀行員から転職するのは難しいことではないのです。
むしろ一般的な職業から転職する人よりも、むしろ企業側からすれば元銀行員は採用したい人であるということも言えるのです。
なので、銀行員から転職するのは難しいなどの噂は信じずに、あなたが転職したいと思っているのであれば、まず一歩を踏み出してみてください。
あなただけじゃない。銀行から転職する人の転職理由はこんなこと
倉石
片平
野村
倉石
銀行から転職を考えている人にも様々な転職理由があります。
たとえば、保険会社や投資銀行でさらにキャリアを積みたいと考える人もいれば、銀行の仕事にやりがいを見いだせないと思っている人。
銀行から転職する人の転職理由も様々です。
一つ覚えておいていただきたいのが、転職理由が違ったとしても前に進もうとしていることに変わりは無いということです。
キャリアアップのために銀行から転職しようとしている人も、銀行の仕事がツラくなって転職を考えている人も、前に進もうとしているのには変わりは無いのです。
具体的に銀行からの転職理由でどんな理由が多いのか紹介すると…
ノルマに追われる毎日に疲れてしまった。
銀行員に限らずノルマのある仕事の人は、月が変われば年度が変われば、またノルマに追われますよね。
そのノルマが個人にのしかかってくるものならなおさら、プレッシャーを感じずにはいられないですよね。
銀行員として今のポジションにいる限りノルマに追われてしまう…というのも銀行からの転職理由の一つです。
銀行はお金や信用を扱うのでそのプレッシャーに精神的に参ってしまう人は多いです。
先ほど少し紹介した野村さんのように、お金や信用を扱うプレッシャーが大きいのにお給料が見合わないという意見も。
マニュアル通りの作業で自分じゃなくても出来るのでは?と感じた。
銀行業務をこなしていく中でマニュアルに沿った仕事が多く、
マニュアル通りにやれば自分ではなくてもできるのでは?
と感じて、銀行の仕事にやりがいを見出せなくて転職する人も。
何歳でどんなポジションにいるのか想像出来るので、先が見えてしまった。
同じ銀行で働いている上司や先輩を見ていると、何歳ぐらいでどんなポジションになり、どれぐらいの収入なのかが見えてしまい「将来が想像できてしまう」というのも銀行から転職する人の転職理由に。
銀行から転職する人の転職理由としてこうしたことがあります。
新卒の時は給料も良くて待遇も良く感じていたはずなのに、銀行で働き続けている間にやりがいを感じられなくなって…という人も多いです。
とはいえ、銀行が一般企業よりも安定していて待遇が良いというのは事実です。
しかしそれでも、銀行から転職してチャレンジしたい!と思っているのであれば、具体的にどんな企業に転職できるのか動き出してみるべきです。
このまま銀行員を続けて、辞めるに辞めれない状況になってしまう前に。
ただその前に・・・
「とりあえず銀行から転職したい!」という気持ちだけで転職活動をはじめてしまうと、失敗する可能性が高くなってしまいます。
なぜなら先ほど紹介したように、銀行は一般企業よりも給料や待遇が良いからです。
そのため、
銀行からは転職できたものの、単に給料や待遇が悪くなってしまっただけ…
なんていうことも起こり得るからです。
せっかくの銀行での経験や知識を無駄にしてしまうことになってしまったら、元も子も無いですよね。
そんなことにならないためにも、
何を目的に銀行から転職をするのか?
ということを具体的かつ明確にしておくことが重要です。
銀行は安定していて条件が良い。だからこそ転職のネックになることも多い。
倉石
片平
野村
倉石
この記事をご覧いただいている人の中には、ある程度銀行から転職するという気持ちが固まっている人もおられると思います。
銀行から転職したいという理由は人によって様々ですが、銀行は一般企業よりも安定性があり条件が良いというのは事実です。
その銀行の安定性と条件の良さが、転職する時のネックになってしまうことも。
具体的にどんなことが銀行から転職する時のネックになるかというと…
銀行の給料が良くて転職を進められない
野村
銀行から一般企業に転職する場合、給料が下がってしまうケースも多いです。
銀行での在職年数が長くなればなるほど、転職で給料が下がる可能性が高くなってしまいます。
給料が下がってしまうことが銀行から転職する時のネックになる人も。
銀行の将来的な安定性を捨ててしまうことがネックに
片平
銀行が一般企業よりも安定しているというのも事実です。
その安定と転職を天秤にかけた時に、転職することを悩んでしまうのは仕方ないことですよね。
家族がいたりするとなおさらです。
銀行での将来的な安定を捨てようとしていることが転職のネックに。
30代になると銀行から転職しないほうが良いと言われている
片平
銀行員の転職について少し調べると、30代の銀行員が転職するのは難しいと言われていたりします。
そういった情報を知ることで転職のネックになってしまう人も。
こうしたことがネックになって、ある程度転職する気持ちが固まっていたとしても、銀行から転職することに悩んでしまう人がいるのも事実です。
しかし、考え方を変えてみれば給料が下がることや安定性を捨てることがクリアになる。もしくはそれ以上のメリットがあれば銀行から転職するのは怖くないのです。
ここまで読んでみて銀行から転職する気持ちが揺らいだりしていませんか?
・・・
・・・
だからこそ銀行から転職しようとしている人は、銀行をやめてから転職活動をするのではなく、銀行で働きつつ同時に転職活動をして、現実はどんなものなのかを知ることがポイントになってくるのです。
次の項目では、銀行から転職する時に最適な転職活動の方法を紹介します。
銀行員から転職する時にベストな転職活動のやり方
倉石
片平
野村
倉石
銀行から転職したいと思っていたとしても、先ほど紹介したように
- 銀行は給料などの条件面が良い
- 銀行は一般企業よりも安定している
こうしたことを捨ててまで転職した方が良いのか?と、転職に迷ってしまう人が多いのも事実です。
できれば元銀行員という経歴を考慮してくれて、条件をできるだけ落とさずに転職できるのがベストですよね。
しかし、転職サイトなどを見てみると分かるのですが、銀行員と同じぐらい条件の良さそうな仕事って、なかなか見つからないです…。
銀行員をやめてさらにキャリアアップしたい!という人の場合は、なおさら転職サイトなどでは見つからないと思います。
なぜ銀行員から転職する時に、希望する条件の転職先が見つかりにくいのか?
それは、ある程度の条件以上の求人はクローズドで募集されていることが多いからです。
そのため、銀行から転職してある程度条件の良い会社に転職したいと思っているのであれば、転職サイトではなくクローズドの求人案件を扱っている転職エージェントにまず相談するのがベストです。
銀行員が転職エージェントを使うメリットとして…
銀行員だった経歴を考慮してくれる企業が見つかりやすい
転職エージェントの場合、事前に企業がどんな人を求めているのかヒヤリングが行われます。
そのため転職エージェントは、担当している企業がどんな人材を求めているのかを熟知しています。
転職エージェントは銀行員だった人の経歴がピタリとハマる求人を分かっているのです。
ということは…
あなたが銀行から転職する時に転職エージェントを利用すれば、銀行員だった経歴を優遇してくれる企業が見つかりやすいのです。
銀行員だった経歴を優遇してくれる企業に転職することで、条件を落とさずに転職できる可能性が高くなるのです。
銀行員での知識や経験が活かせる仕事が見つかる
転職エージェントは、もちろんこれまでにも銀行員の人の転職をサポートした経験や実績を持っています。
そのため転職エージェントは、元銀行員の知識や経験がどんな職業に活かせるのかを知っています。
あなたが一人で、銀行員だった経歴を何に活かせるか考えるよりも、転職エージェントと一緒に考えた方が活かせる仕事が見つかると思いませんか?
銀行員だった知識や経験を無駄にしないためにも、銀行員から転職する時は転職エージェントに相談するのがベストです。
銀行員をしながら転職先を探すことができる
銀行員から転職する時に、いきなり銀行員を辞めて転職活動を始めるのはリスクが大きいですよね。
どんな条件で転職できるか分からないですし、どれぐらい転職活動の期間がかかるかも分からないです。
仮に銀行員をしながら転職サイトで転職活動をするとしたとしても、仕事をしながらの転職活動は負担が大きいです。
しかし転職エージェントなら、銀行員をしながらでも数回転職エージェントに会うだけで転職活動ができます。
銀行員を続けるか転職するか迷っている・・・。
そんな人にとっても転職エージェントを利用すれば、銀行員をしながら転職先を探すことができます。
つまり、銀行員だった経歴を最大限活かした転職活動ができる
銀行員だった人が転職エージェントを利用することで、
転職エージェントを利用するメリット
- 銀行員だった経歴を考慮してくれる企業が見つかりやすい
- 銀行員での経験や知識を活かせる仕事が見つかる
- 銀行員をしながら転職活動ができる
こうしたメリットがあるのです。
銀行員の人が転職エージェントを利用することで、
つまり・・・
銀行員だった経歴を最大限活かした転職活動ができる。
ということなのです。
具体的にどんな転職エージェントを選べば良いのかというと、
銀行員が転職する時に利用すべき転職エージェント
銀行員が転職する時にこそ転職エージェントを利用すべきなのですが、転職エージェントも転職サイトと同様にいくつもあります。
どの転職エージェントを選べば良いのか・・・?
銀行員の人が転職エージェントを選ぶポイントとして3つあります。
転職エージェントを選ぶポイント
- 銀行員の経験や知識を活かせる、幅広い職種を提案してくれる転職エージェントを利用する。
- 銀行員だった経歴を元に、キャリアアップできる職種を提案してくれる転職エージェントを利用する。
- 2つの転職エージェントを併用して転職活動をする。
この3つのポイントを抑えて転職エージェントを利用すれば、銀行員としての経歴を最大限に活かせる転職活動ができます。
実際に銀行から転職した、片平さん・野村さんに話を聞いてみても、
片平
野村
転職エージェントを利用したからこそ、銀行員から転職して満足できる会社に転職できているのです。
銀行から転職する時にまず利用したいのが、この2つの転職エージェントです。
│リクルートエージェント
銀行からの転職先として、銀行での経験や知識を活かした転職先を幅広く見たいときにおすすめなのがリクルートエージェントです。
というのも、リクルートエージェントには幅広い職種のクローズド求人が集まっているからです。
そのため提案してくれる転職先も広いので、転職先候補となる企業の可能性も広がります。
│ビズリーチ
銀行からキャリアアップするための転職先を探すのにおすすめなのがビズリーチです。
ビズリーチではミドルクラス以上のクローズド求人を扱っているため、銀行と同等それ以上の条件で転職をしたいと考えている人にはベストな転職エージェントです。
一般的な転職サイトには掲載されることのない「ミドルクラス以上の求人」が多いので銀行員からキャリアアップしたい人は相談してみるべき転職エージェントです。
銀行から転職をする時には、銀行員だった経歴を最大限に活かして転職活動するためにも、転職エージェントを利用して転職するのがベストです。
銀行員から公務員に転職するのはほんとに正解なのか?
倉石
片平
野村
倉石
銀行員からの転職先は公務員が良い。ということを聞かれたことがある人もおられると思います。
実際にネットで調べてみても、銀行から転職先として公務員が人気だという情報もチラホラ。
たしかに、公務員だと銀行員よりも間違いなく安定していて、年功序列で給料も上がってゆき、ボーナスも業績関係なく支給されるので銀行から転職するメリットもありそうですよね。
銀行よりも安定した転職先を求めるのであれば、公務員を選ぶのは正解です。
しかし、先ほど紹介した片平さんや野村さんのコメントのように、銀行から転職する理由として安定性をポイントにしていないのであれば、銀行員から公務員に転職するのがベスト!…とは言えないのです。
というのも、銀行から転職する人と同じように、公務員から転職を考えている人の理由としてこんな理由があるからです。
- 仕事にやりがいが感じられない。
- 思っていたよりもサービス残業がある。
- 人間関係が疲れる。
などなど、こうした転職理由があるのです。
これ…銀行員でも同じことがあると思いませんか?
そうなんです。
銀行から転職してもっと安定を求めたいなら公務員は最適かもしれません。
しかし、仕事へのやりがいやチャレンジできるような仕事を求めて銀行から転職を考えている人には、公務員が最適…とは言えないのです。
ちなみに、公務員から転職する人がどんなことを思っているのかについては▼こちらの記事に詳しく書いています。実際に行ったアンケート結果も。
公務員から転職!実は後悔してない人が多かった。その転職方法とは?
銀行から転職した体験談1:クリエイティブな働き方を求めて
倉石
片平
倉石
片平
銀行員でもクリエイティブな働き方ができるはず!そう思っていたものの…
私は、大学を卒業後して新卒で銀行に入社し店舗や本部業務などに携わっていました。
30代になった時に強い漠然とした不安を感じ始めたのです。
そもそも私は、どちらかというとクリエイティブな働き方に憧れていたのです。
クリエイティブと言っても、アーティストのような生き方をしたいという事では無いです。笑
私の場合は決められたマニュアルや決まり事には沿って仕事はするけれど、そこに自分なりのやり方やアイデアを加えて仕事をしたかったのです。
こういうクリエイティブさを求めていたのです。
「そもそも銀行でクリエイティブな働き方なんてできないんじゃないの?」
そう思われると思います。
しかし、就職の面接の時にはクリエイティブな働き方という可能性を否定されなかったのです。
だから私は「銀行でもそういった働き方ができるんだ!」と思い、期待しつつ入社しました。
期待しつつ入社したもののフタを開けてみると、毎日の目標・毎期の目標に追われる始末。
「このままではクリエイティブな働き方どころか、自分らしさまでも失ってしまう。」
そう感じて、30代になってから銀行員から転職をしました。
マニュアル化された銀行員時代の仕事内容、このままではダメになる。
転職前の銀行マン時代にしていた業務内容についてお話すると…
私の業務は主に個人融資や法人融資の担当をしていました。
その当時は投資信託や保険などの販売も始まった時期で、そちらの業務の担当もしていました。
融資の業務に関しては、案件が常に転がっている訳ではありませんが、お客様のためにと窓口や訪問先などで、積極的に業務に取り組んでいました。
お客様のお話を伺い、現場に足を運び、本当にお客様に必要なものを購入するための資金を融資することは思っている以上に労力のいることです。
でも、担当している地域の人たちに寄り添っているという事を感じられた仕事でもありました。
融資の業務に関しては・・・。
しかし、投資信託や保険など金融商品の業務に関しては話は別でした。
私自身も若い頃から資産運用をすることは大事なことだと思っています。
そのため業務ではお客様のニーズ喚起や誘導などを行い、顧客の同意を得た上で販売をしていたはずでした。
でも後になって振り返ってみると
「本当は必要の無い方にまで売っていたのかもしれない」
と思うことがありました。
また、投資信託や保険の販売方法は、銀行や自身を守るためにマニュアル化された方法で販売するのが決まりでした。
このお客様のニーズに関係なく、マニュアル化された売り方をしないといけないという事に、私の良心がすさんできたのです。
全てがマニュアル化されクリエイティブさが無いこと。
お客様のニーズに関係なくただ商品を売るだけということ。
融資の業務とは違い、お客様に寄り添い、お客様の役に立っているとは到底思えませんでした。
しかし、どれだけお客様のニーズにあっていなかったとしても日々のノルマは待ってくれません…
自分が行っている業務への不信感、日々のノルマへのプレッシャー。
「このままではダメだ」
私は銀行員をしながら転職活動をはじめることにしました。
銀行員をしながら転職活動、時間に余裕がなかったため転職エージェントに助けを
転職活動をはじめることにしたのですが、私の場合は銀行員をしながらで、しかも勤務地が地方の店舗だったこともあり、転職活動を行うのは簡単ではありませんでした。
実際に自分でも転職サイトなどから応募をして面接にも出向いたのですが、銀行業務をしながらだったので、まず面接の日程を合わせることが難しかったのです。
土日に面接をしてくれる地方の企業はよっぽどの人材でない限りそうはありません。
そのため面接を受けるためには少なくとも2週間ほど前から銀行業務を調整する必要があったのです。
(こんな調子では転職どころか、面接を受けるだけで1年なんてスグに過ぎてしまう)
と感じました。
「先に銀行を辞めてから転職先を探す。」
「休暇を取って集中的に面接を受ける。」
こうした方法も考えたのですが、地方店舗で行員の数も少なかったため、できませんでした。
その間にもあれよあれよと日々は過ぎてゆき、業務に対する不信感や自分の不甲斐なさは募ってゆくばかり。
どうしたものかと考えた私は、転職エージェントを頼ってみることにしたのです。
銀行マンをしていたため、ヘッドハンティングなどは知っていましたが、恥ずかしながら転職エージェントの存在を初めて知ったのがこの時でした。笑
転職エージェントを利用しようと思った理由は一つです。
企業側との調整をしてくれる。
この点が私にとっては転職するにあたりネックになっていたので、まさに転職エージェントと私のニーズが一致したのです。
しかし、後々気付いたのですが、転職エージェントを利用して良かった点は「企業側との調整をしてくれる」という部分だけではなかったのです。
私は転職後の希望職種として、銀行業務の経験を活かした、会社の経営を見ることが出来る立場である経営企画などのポジションを希望していました。
興味があった職種でもあり、今後のキャリアアップにも最適だと考えていました。
ただ、私が希望している経営に関与するような業務となると、転職サイトや企業の採用情報などには記載されていないことがほとんどなのです。
しかし転職エージェントは、経営企画のような経営に直結するような職種の求人も請け負っていたのです。
この点は予想していなかったのですが、転職エージェントを利用して正解でした。
転職エージェントと面談の日程を決め、銀行の営業時間が終ってから19時過ぎ頃から電話で面談をしてもらいました。
かなり細かく私の現在の状況や転職先の要望を聞いていただけました。
電話での面談だったため、職場にもバレにくいというのも安心感がありました。笑
転職エージェントに提出資料は、履歴書と職務経歴書でした。
私の人生で今回の転職が初めてでしたので、初めて書く職務経歴書には時間がかかりました。
というのも、現職が銀行員ということもあって、銀行での業務内容をどこまで書いていいのか?という判断が難しかったのです。
たとえば、融資実績なども具体的な先方の企業名を書くことも可能です。しかし具体的に書いては情報漏えいになるのではないか?など考えることが多かったのです。
そのため職務経歴書に書く私の業務的な実績に関しては、転職エージェントと電話で相談しながら、書いて問題の無い範囲でなおかつ自分の実績を最大限アピール出来る内容で書き上げました。
今にして思うと、銀行員でもない人が私の実績を見ても、その実績が他の銀行員と比べて優れているのか劣っているのかは分からないと思います。
若干気にしすぎていた部分はあったかもしれません。笑
でも、出来上がった職務経歴書は我ながら良い経歴書が出来たと思いました。
この点でも転職エージェントから、嘘を書かずに自分を最大限良く見せる書類の作成方法を学びました。
出来上がった履歴書と職務経歴書を転職エージェントに送り、その後も転職エージェントと電話やメールで連絡と取り合い、細かい相談や要望を伝えました。
2週間程経った頃、転職エージェントから連絡が入りました。
私の希望する職種で人材を探している企業が見つかった。
とのことでした。
話を聞いてみると、私が銀行員だということもあって書類審査はかなりの割合で通過したようでした。この時ばかりは銀行員だということに感謝しました。笑
その後も数社から連絡をいただき、転職エージェントから送っていただいた先方の企業の資料を元に、面接を受ける企業を決めました。
面接を受けることを決めた企業を転職エージェントに連絡すると、企業と私の日程調整も転職エージェントが行ってくれました。
そして日程が決まり、後は私の予定を調整するだけだったのですが、これが少し面倒だったのです。
というのも、私が面接を受けることに決めた企業は遠方で、休みを取って面接に訪問する必要があったのです。
銀行に休みを申請すること、時間を確保すること、怪しまれないことを気にしないといけいない必要がありました。
銀行は短期間で数回も休み取らせてくれませんから。そこもなんとか工面して、休む理由については嘘もつきました。
今考えてみると仕事は滞ってないのに休み取らせない環境は、どうかと思いますよね。
忙しい時期でもあったので上司や同僚に「怪しまれているかも…」と思いつつも一次面接へ出向きました。
面接を受けるのは銀行員になった新卒の時以来でした。
銀行業務で融資をする時に面談をしたこと何度もありましたが、久しぶりに自分が受ける面接は緊張しました。
ただ、どういった内容の面接なのかは、あらかじめ転職エージェントから面接内容を大まかに教えていただいていたので、質問された内容に関してはしっかりと応えることができました。
一次面接は無事に突破することが出来ました。続いて社長面接が控えていました。
転職、そのうえ経営企画という部署ということもあって、社長面接を後日受ける必要がありました。
社長面接があることは、あらかじめ聞いていたので問題なかったのですが、問題は日程調整です。
一次面接でも仕事を休んだため、立て続けに社長面接を受けるために休みを取る必要がありました。
有休は十分に余っていたのですが、そうなんです私の銀行は休みがとりにくいのです。
しかし、社長面接を受けないことには先に進めません。
上司に休むことを伝えました。
「これが最後だからな。これ以上休むとどうなるかわかっているね。」
と上司に勢いよく言われ、かなり萎縮していたことを覚えています。
こんな状態を脱却するためには何がなんでも通過したいと願い、社長面接に挑み、無事希望企業の社長面接を通過しました。
(後から聞けば、社長面接は顔をみるだけというお粗末なものでしたが、そのときは分かりませんでしたので緊張しました。)
転職することが確定し、退職することを上司に告げたのですが、あっさりと退職することを承諾してくれたのですが、これはこれで「冷たいな…」と感じた部分もありました。
銀行から希望通りのポジションに転職し、転職は…正解だった!
私が転職したのは衣料品や生活雑貨など、ライフスタイルを提案する会社の経営企画です。
望んでいた職種とポジションにつくことが出来て満足でした。
新しい職場は銀行とは違い、かなりラフさがあったので、最初は正直戸惑いがありました。
服装に関しても銀行では当然のようにスーツだったのですが、現在の職場ではビジネスカジュアルであればOKです。
そして、職場の自席でも飲食がOKというのは驚きでした。
銀行ではお客様から見えないところでコソコソと飲食をしないいけなかったのが、喉が乾きやすい自分には最高な環境でした。笑
新卒から銀行員として働いていたため、転職先では驚きの連続でした。
しかし
「これを求めていたんだ!」
とモチベーションは上がっていました。
働き方もある程度自由な裁量とやり方を任せてもらえ、また銀行出身という信頼感も持っていただき、かなりの部分の仕事を任せてもらえています。
この信頼して仕事を任せてもらえる事も大きかったのですが、そこにプラスアルファして自分の企画力を存分に発揮できることが何よりも満足でした。
ただ、仕事自体は初めてのことばかりで、慣れない事や勉強不足があったため残業などが続き、転職した当初は仕事をして家に帰って寝るだけの生活が続きました。
しかしそれも3ヶ月程すると次第に慣れてきて、かなりの部分の仕事を任せてもう事ができました。
その成果は、転職後初めての査定時にベース給与アップという形で反映され非常に嬉しかったことを覚えています。
慣れない環境に馴染むのは当然に時間がかかりますが、銀行のときに味わえなかった経験や達成感を仕事で得ることができて非常に満足いく転職でした。
銀行員からの転職は、思い立ったからすぐできるというものではないですし、希望の業種につくことは難しいかもしれません。
だからこそ、自分が今何をしたいか考えながら出来る限りの行動をするべきだと思います。
転職サイトや転職エージェントそれに転職情報誌など、転職に利用できるものは現在ではいくつもあるはずなので。
銀行から転職した体験談2:銀行の営業は割りに合わない…
倉石
野村
倉石
野村
銀行の仕事内容に対しての不満、給料への不満が転職のきっかけに
私が銀行を辞めようと思った一番の理由は、仕事内容に対して収入が割に合わないという事です。
他にも、
必要なもの
- 自分が尊敬できる先輩(上司)ほど出世していない
- 会社説明会で説明された業務内容と違いすぎる
- 「自己啓発」という名目だが、銀行業務検定という資格を半強制的に取らなければならない
- 自社の商品では利益を上げられず、他社の商品に頼るしかない
という点から勤めていた銀行を信用できなくなり、私は合わないと感じました。
ちなみに私が退職した当時の待遇は、入行2年目の地域総合職で年収約340万円、正社員でした。
銀行での私の業務は、資産運用の営業を主に担当しており、具体的には下記のような流れで業務を行っておりました。
銀行員だった頃の業務内容
- 普通預金や定期預金にお金を預けてくださっているお客様に電話をかける(1日50件以上)
- 営業のため、来店または訪問のアポイントを取る(多い時で1日7件)
- アポイントが取れたお客様に商品を案内する
- 契約後の事務手続き
- 引き続き、お客様へのアフターフォロー(電話・店頭)
当時、私は担当エリア内で最も高い営業成績を出していました。
約40人いる営業社員の中で2人にしか表彰されない表彰にも選出されましたし、目標達成後は営業成績が良くない人の分までフォローしていました。
しかし銀行では年功序列の文化が根強く、実力が反映されるはずの賞与が目標を達成していない年上の社員とほとんど変わらなかったのです。
半期ごとにノルマが設定されますが、新入行員だからといってノルマを低く設定されるわけではなく、できる人にはより高いノルマを求められます。
そしてノルマが達成が出来そうにない月は、「どうしてできないのか」を改善するために、毎日のように支店長と面談をしなければなりません。
エリアによって顧客の質が変わるのは理解できるのですが、他のエリアの同期は私に比べてノルマが低く、目標を達成しなくても「新入社員だから」と優しく指導されていたのが非常に羨ましかったです。
配属も上司も運だとは思いますが、自分はそこまでして出世したいと思っていなかったで、この銀行で営業を続けるのは自分にとっても会社にとってもメリットはないだろうと思い、転職を決意しました。
また、この仕事内容であれば証券会社で働いたほうがいいと何度も思いました。
銀行にいらっしゃるお客様は安定志向の方が多く、投資を怖いと思っている方がほとんどでしたので、初心者でも始めやすい商品を案内していました。
しかし、そのような商品は販売手数料が低く、
「大した売り上げにならない」
と上司から言われたこともありました。
行内のキャンペーン商品のノルマを達成する必要もあったため、お客様に合うと思った商品ではなくキャンペーン商品をご案内することもありました。
私は「営業だから」と割り切ることができずお客様をだましているような気持ちになり、もうしばらく営業職はやめようと思いました。
銀行から転職することに不安はなかった。転職先に求めたことは…
転職への迷いや不安はほとんどありませんでした。
新卒から約2年間働きましたが、まだ第二新卒として職種を変える事も難しくないと思いましたし、営業成績も良かったので営業職で雇ってくれるところはあるだろうと思っていました。
勤務年数も短いため月収も他の会社と大して変わらない額だったので、若いうちに決断できて良かったと思っています。
ただ、銀行の先輩や同期が公私問わず付き合えるほど良い人たちばかりだったので、次の職場での人間関係については多少の不安がありました。
転職先へ求める条件としては、転勤がないこと、福利厚生、残業少なめ、土日祝日休み、産休育休等の充実です。
転勤がないこと以外の条件は新卒採用の頃から変わらず軸にしていましたが、銀行でバスを利用する支店への転勤を経験し、ストレスを感じたので勤務地も固定にしたいと思いました。
最初は金融業界で探そうと思い何度か面接にも行きましたが、勤務地が家から遠い会社が多く通勤が大変そうだったので他の業界にも目を向けることにしました。
そこで、昔からいろんな街に出かけて綺麗な建物や家を見るのが好きだったので、不動産業界に転職したいと思うようになりました。
しかし、不動産営業は土日祝日休みのところが無く、なかなか転職候補となる企業が見つかりませんでした。
営業の仕事にも疲れていた部分があったので、事務職でも探してみることにしました。
転職サイトだけでなく、転職エージェントにも相談してみたところ、日曜日に面接をしてくれる不動産会社が見つかり不動産会社の事務職に転職することができました。
転職後はストレスもなく仕事を進められて満足できている。
転職後は不動産会社の事務職として住宅部門の経理事務を行っています。具体的には、マンションが建つまでの用地取得から竣工までにかかる費用をシステムに入力し、支払処理や仕訳入力をします。
また、取引先への書類発行、お客様からの問い合わせによる電話応対等も行っています。
最も忙しい時期は決算期ですが、ルーティンワークがほとんどであるため自分の予定に合わせて進められる点が気に入っています。
現在は自分の出身エリアを含む地域担当しており、地元の街づくりに参加できているというやりがいもあります。
営業の頃と違って自ら仕事を作ることは少ないですが、自分も銀行で営業職として働いていた経験を活かし、いかに営業の方がスムーズに仕事を進められるかという点を意識して働いています。
ほとんど社内の人としか話さないので会話力は落ちてしまったように感じます。笑
経理事務に転職した現在の年収は約360万円です。
もし今も銀行で働き続けていればもっと収入があったのかもしれませんが、今の仕事内容でこれくらいの収入であれば満足です。
資格取得の支援も手厚く、宅建の資格を取ることができたので、今後もう少し収入が欲しいと思うようになったらまた営業職へ転職しようと思っています。
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