女性だからお給料が低くて…
今でもお給料の男性との格差を感じている女性は多いです。
都会よりも地方の方が男性と女性の給料の差があるという話も耳にすることがよくあります。
今回紹介する転職体験談は、そんな地方に住む30代前半の女性、里奈さんー仮名ーの転職体験談です。
里奈さんのプロフィールを簡単に紹介すると…
里奈さんは高校を卒業すると同時に、地元である地方の建設会社に就職をします。
就職した当初は頑張って仕事を覚えるのに必死だったのですが、2年目以降にお給料や残業への不満が出始めてきます。
同年代の周りの女性と比べても里奈さんの給料は低く、お給料のアップを第一条件に転職活動を始めます。
都会と違い、地方には地方の給料水準があったりしますが、最近では都会でも給料が低いと感じている女性は多いです。
都会に比べて地方では転職先の選択肢がどうしても少なくなりますが、里奈さんは無事に希望通りの転職をすることができたのでしょうか?
それでは里奈さんの転職体験談を紹介します。
30代前半の地方出身・在住の女性です。現在は、妊娠中のため仕事を休職しております。
妊娠前まで仕事を続け、転職活動はこれまでに1度しました。
今回は、私が経験した転職についてまとめました。転職を考えている方のお役に少しでも立てればと思います。
もくじ
高校卒業と同時に建設会社の営業職に
高校を卒業して建設会社に入社。企画営業職として約4年お世話になりました。
仕事内容としては、お客様へ商品のプレゼンテーションや電話でのアポイントセールス活動、工事日程の調整、工事の挨拶まわりやイベント会場でのキャッチセールスなどの活動をしました。
あとは事務作業として、お客様に配布用の広告作成や礼状作成、メルマガの配信などが大まかな仕事内容です。
私の部署では上司・部下も仲が良く、人間関係はよかったです。
しかし、就職をして2年目ぐらいから転職を考えるようになりました。
そのきっかけとなったのは、
- 残業時間が多いこと
- 給料が低かったこと
- 仕事のノルマの厳しさ
この3つのことが私に転職を考えるきっかけになりました。
ぞれぞれ具体的なことを説明すると…
残業時間が多い
残業が多いことについては、会社自体は土日祝休みですが、建設業界は工事日程などの関係でどうしても休日でないと工事が難しい所もあり、休日出勤も多く、なかなか自分の思い通りに休みを取れないことに不満を感じていました。
1年目は「新卒なので仕事を覚えるためにも仕方ない」と考えていたのですが、2年目以降も当たり前のように休日出勤が続いていることに違和感を感じていたのです。
さらに、残業代が出なかったので、休日出勤や夜遅くまで残っていても「この時間はタダ働きになるんだ…」と考えてしまい、やる気が下がっていました。
給料の低さ
私の場合、高卒で入社したため建設会社と言っても給料が低かったのです。
実際のお給料は手取りで月に13万円〜14万と少なかったです。ボーナスもありませんでした。
高卒で他の会社に就職をした友人と比べても、私の給料は3〜5万円ほど低かったのです。
そのうえ、明確な昇給制度というものがなく、もともとの手取りが低いこともあって「昇給したとしてもわずかかも…」という不安もありました。
幸い実家暮らしだったため家賃はかかりませんでしたが、実家に生活費を入れたりガソリン代・携帯代・車のローンなどがあり貯金できるお金はほとんどありませんでした。
将来的に「このお給料でいつまで?」と考えると、不安しかなかったのです。
ノルマの厳しさ
ノルマの厳しさには建設業界独特の厳しさを痛感しました。
毎月上がるノルマに悩み、ノルマを達成しなければ上司から怒られることも多々あり、達成させるために色んな方の顔色を伺いながら生活する日々。
達成できない月も多く、自分の不甲斐なさや会社からのプレッシャーにストレスが溜まっていきました。
こうした会社への不満もあって、
「もっと自分らしい仕事を見つけよう」
「このままの仕事を続けても将来性は感じられない」
と思うようになり、転職活動を始めました。
私だけがそう感じていただけでなく、人の移り変わりが激しい会社で、社内の雰囲気は良かったのですが、転職する人が多かったのは事実です。
条件アップと職種を変えたい!そんな思いで転職活動を開始
転職をする時に私が希望としたのはこんな条件です。
- お給料が月に手取りで15万円以上
- 職種は営業職以外、できれば製造業・事務員
- 勤務地が自宅から30分以内にあること。
この3つの条件でした。3つの条件の中でも特に重要視したのがお給料でした。
私の中で仕事をしている内に「高卒の女だから給料が低い」ということがコンプレックスになっていたのです。
転職活動は前職の仕事をしながら始めました。
まずは仕事探しのネットやコンビニに置かれている無料の求人雑誌(フリーペーっパー?)の中から正社員募集の求人を探しました。
2週間ほど毎日のように、求人雑誌を穴が空くほど見つめていました。
求人雑誌を見ている時に、何度か私の条件に当てはまる仕事を見つけました。
しかし、「人間関係は大丈夫かな?」とか、「仕事は難しいんじゃないかな?」と不安に思うことがあり、
「今の仕事よりも自分に合う仕事なのかな?」
と転職自体に迷いを感じることもありました。
そういう時には、今の仕事をずっと続けても将来性を感じられない!と意志を再び固めて転職活動を続けるようにしました。
そんな中、私の希望通りの仕事を見つけ候補を絞りました。候補はA社(事務員)とB社(製造作業員)の2つの仕事です。
A社の場合は派遣社員で正社員雇用制度があり、B社の場合は正社員で募集していました。
まずはA社の仕事は派遣会社に連絡を入れ、仕事の詳細を聞きました。
そしてもう1つのB社に連絡を入れてみると、仕事の様子を見学ができるということで見学に向かい、そしてその日のうちに面接をしていただくことに。
その結果、A社とB社の両方の会社から内定をいただくことができました。
2つの企業で迷っていましたが、面接官の方も優しい方で見学も快く受け入れてくださったB社にとても好印象を持っていました。
そしてB社で働くことを決意し、仕事への熱意を新たに頑張ろうと思いました。
その後、前職の会社で辞表を提出し、無事次の仕事へのステップを踏み出せました。
[aside]
今回紹介した里奈さんの場合は、転職で希望通りの条件を叶えることができました。
しかし、転職がうまくいかず前職よりも給料が低くなってしまったり、条件が悪くなってしまった…なんていう30代の女性もいます。
転職した後で「失敗したかも…」なんてことにならないためにも、ぜひ▼こちらの記事をご覧になってみてください。
30代女性が転職に成功するために! [/aside]転職で条件は全て望みどおりに!さらに仕事だけではなく…
面接を受けた約2ヶ月後、私はB社に自動車部品の組立作業員として入社することができました。
仕事内容としては、プラスチックの部品のまわりにスポンジ生地のシールを貼っていくという単純作業です。
初めは仕事が難しく困惑したこともありましたが、今後のためにも「しばらくは転職したくない!」と思っていたので精一杯頑張りました。
そして結果的に、転職後は私が転職活動中に求めていた3つの条件を達成することができました。
給料面は大幅にアップ
私が転職をして一番嬉しかったのが、お給料がアップしたことです。
転職活動中に、手取りで月15万円以上にしたいと考えていたのですが、転職した結果手取りが月19万円となり、前職に比べて実質5万円程お給料がアップしました。
希望していた以上にお給料が上がったこと。将来に備えて貯金にもお金を回すことができるようになり、嬉しかったです。
営業職ではなく製造作業員になることも
前職では建設会社で営業を担当していたのですが、ノルマを課せられていたプレッシャーがストレスになっていました。
しかし、転職をして製造作業員になることができたので、ノルマのプレッシャーからも開放されました。
私の場合もともと人見知りな部分があり、営業の仕事が向いていなかったのかもしれません…。
製造作業員にも営業職とは異なる難しさがありますが、前職に比べるとストレスは大幅に軽くなりました。
通勤も自宅から20分程の距離に
最後の条件だった、勤務地が自宅から遠すぎないことという希望も達成することができました。
転職後の職場は車で20分ほどの遠すぎず近すぎない距離で、私が求めていた条件にはピッタリでした。
ただ、しいて言うのであれば、勤務地までの道路が朝は混雑しているので、前職よりも少し早起きする必要があるぐらいです。
残業時間もほぼ0時間に
残業に関しては「必要であれば残業も必要」と考えていたのですが、転職後は残業時間はほぼナシになりました。
前職では休日出勤や深夜までの残業は当たり前のような日もあったのですが、今は残業はありません。
逆に転職をしてスグの頃は、残業が無いことに不安に思っていたぐらいです。(笑
このように、転職をしたことで私が希望していた条件は全て達成することができました。
仕事が慣れてきた頃には、任せられる業務も増えてゆき、チームのリーダーなどを任せられた時は、前職では感じた事の無い仕事への達成感も感じることができました。
個人的な話をすると、転職後の職場で現在の夫とも出会い、現在は産休をいただいています。
私にとっては勇気を出して踏み出した転職によって、仕事だけじゃなく人生まで変わりました。
私が住んでいるのは地方なので都会とは事情が異なると思います。仕事やお給料がどうしても地方なので限られているのです。
しかし、「地方に住んでいるから」「女性だから」といって転職することに不安を感じて前職の仕事を続けていたら、今の私では無かったと思います。
私と同じように地方に住んでいたり、お給料が低いと感じている女性にとって私の体験談が少しでもお役に立てれば嬉しいです。
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