この記事を読むと解決する疑問・悩み
- 証券会社から転職しようか迷ってる…
- 元証券マンの転職した人の話を聞きたい
- 収入を落とさず証券マンから転職する方法は?
30代で証券会社から転職した人の実際の体験談を紹介します。
証券会社から収入を落とさず、失敗しない転職方法を紹介!
今回の転職体験談では、新卒から大手証券会社に9年間勤務し、30代で転職をした木本さん(仮名)の転職体験談を紹介します。
この記事をお読みいただいてる方の中には、現在証券会社で働いておられて「証券会社以外の仕事に転職を考えている」という人もおられるかと思います。
木本さんの場合は新卒から働き続けた証券会社から転職し、別の業種へ転職されました。
ちなみに木本さんの現在はというと、その別の業種で証券会社の時よりも充実して仕事をしておられます。
(一度転職でミスしてしまうんですけどね。笑)
証券会社から転職を考えている人には、別業界に転職した木本さんの転職体験談は参考になるはずです。
それでは紹介していきます。
倉石
木本さん
倉石
木本さん
もくじ
大手証券会社から転職するきっかけとなったのは転勤。それと…
はじめまして。証券会社で証券マンとして働いていた木本(仮名)と申します。
先に私の自己紹介をさせていただければと思います。
私は千葉県在住の35歳の男性で一人暮らしをしております。
バツイチで、前妻との間には4歳の子供がいるので、週末や休みの日は子供が遊びに来たり、一緒に出掛けたりして過ごしています。
大学を出て新卒で証券会社に入社し、その後2度の転職を経験しました。
現在は3社目の会社に勤めて3年ほどになります。
多少の残業はあるものの、週末はしっかりと休みがありプライベートを楽しむことができています。
なぜわざわざ週末に休みがあることを書いているのかというと…
2社目の会社に転職した時に残業と休日出勤などが酷かったからです。今だからこそ笑って話せますが。笑
自己紹介はこれぐらいにしておいて、大手証券会社から転職した元証券マンの私の転職体験談を紹介します。
証券会社に勤めていた時の仕事内容
証券会社に勤めていた時の仕事内容を紹介すると、
営業:約2年
バックオフィス(企画事務):約6年半
という感じで、証券会社にいた時の仕事内容としては、事務企画系の部署に在籍している期間が長かったです。
新卒から転職するまで、約9年ほど証券会社に勤めていました。
大手の証券会社だったので福利厚生などの制度も整っており、多少の残業はあったものの社内の雰囲気は良かったので、新卒から転職をすることもなく9年勤められたのだと思います。
証券会社から転職するきっかけ
証券会社に勤務していた29歳の時に結婚し、30歳の時に一児の父となりました。
子供が生まれて間もない頃、東京の本社から北陸の支店に転勤が決まり、私が転勤族になることがほぼ確定してしまいました。
この時、子供が生まれて間もないのに転勤を命じられたことに、会社に対して反発心を持ってしまったのです。
この転勤が決まったというのも証券会社から転職をするきっかけとなった一つの出来事でした。
そしてもう一つのきっかけは年齢です。
当時の私は30歳。
なぜ年齢を気にしていたのかというと、大学では労働法を専攻しゼミでも最新の労働事情を勉強していました。
また三田紀房氏の漫画「エンゼルバンク」などを読んだことで、人材紹介業に興味を持っていたのです。
そのため、派遣やエージェントなど人材紹介に関する仕事にチャレンジしたい気持ちがありました。
証券会社とは全く別の業種にチャレンジするには
「30歳はギリギリの年齢かもしれない…」
と感じていたのです。
モヤモヤとした気持ちを抱えたまま北陸に転勤することになり、北陸支店で勤務しました。
半年ほど転職したい気持ちを毎日のように持ちつつ働いていましたが、
証券会社を辞めたい…
人材関係の仕事がしたい!
という気持ちが強くなり、妻にも打ち明けて転職活動を始めてみることにしました。
転職サイトを使い、人材系のベンチャー企業に転職…失敗だった。
家庭があり子供も生まれたばかりだったので、証券会社の北陸支店に在籍したまま転職活動を始めました。
転職活動を始めるにあたり、2つ転職の方向性を決めました。
証券マンから転職の方向性
- 人材関係の仕事に転職する。
- 東京で転職する。
この2つのことです。
30代になったことを考えて、私自身が興味のある仕事にチャレンジしようと思ったのと、人材系の仕事をするなら東京で仕事がしたい。
と思ったため、北陸に住んでいながら少し無茶ではありますが、この転職の方向性を決めました。
証券会社に勤めてから長かったので有給は十分ありました。
そのため有給をとっては北陸から東京に遠征して転職活動を行っていました。
この1回目の転職活動の時に主に利用していたのが転職サイトでした。面接に行くと担当の方から「北陸からわざわざ!?」なんて驚かれたこともありました。笑
ちなみに人材系の企業は土曜日に面接を組んでいただけるところも多かったです。
証券会社の北陸支社では人員の都合で、バックオフィスもしつつ営業に出ることもたまにありました。
そのため、人材系の企業に転職する時はバックオフィスだけでなく営業職でも構わないと思っていました。
転職サイトを使って北陸から東京に遠征して転職活動を始めて2ヶ月ほど経った頃です。
- 人材系ベンチャー企業
- 専門職の人材紹介会社
- 身体障碍者向けの人材紹介会社
この3社から内定をもらうことができました。
企業のコンセプトが新しいと思ったこと、それに年収などを考慮した結果…
人材系ベンチャー企業に転職することに決めました。
人材系ベンチャー企業での仕事は続かなかった。その理由
証券会社から転職して東京の人材系ベンチャー会社に転職しました。
先に結果をお伝えすると、この人材系ベンチャー企業は1年ほどで退職することになってしまったのです。
人材系ベンチャー企業で営業として働くのですが、営業の仕事内容は合っており不満はありませんでした。
ですが「振り回された」形で1年ほどで転職することになってしまったのです。
転職する理由となったのは、会社への不信感が主な理由でした。
人材系ベンチャー企業で何があったのかというと…
この会社に入社の際に受けた説明では、人材紹介業と人事評価コンサル業の2軸を回して、ベンチャー企業のHR(人材)領域のお手伝いをするということでした。
この会社のコンセプトに惹かれ、私は証券会社を辞めて入社することを決めました。
しかし、実情はというと人材紹介のクライアントはごくわずかしかいませんでした。
それに会社には人材紹介のノウハウもあってないようなもので、未経験で入社した私にはどうしていいのかわからない状況でした。
それに加えて、人材評価コンサルの納品業務を押し付けられ、私はその納品業務に追われるも成果として認められないなど悪循環が続いていました。
残業もかなり多く、深夜0時を過ぎるまで働くそんな日が続きました。
こうした状況だったにも関わらず全員参加の飲み会が定期的にあり、飲み会にするため仕事を切り上げた時は、変わりに休日を利用して働かなくてはいけないほどの仕事量でした。
入社して半年ほとでかなりストレスが溜まっていましたが、やりたい仕事だったということもあり、この時点では転職までは考えていませんでした。
しかし、私がこの会社に勤めてから1年経ったある日、会社から人材紹介業は縮小する旨の発表がありました。
会社への不信感の理由
- 人材紹介がそもそも少なかった。
- 残業や休日も仕事しないといけないほどの仕事量だった。
- 人材紹介業が縮小された。
私が転職を決めた時に聞いたコンセプトとは大きく違っており、会社への不信感が強くなったため、1年ほどで残念ながら転職することになってしまったのです。
初めての転職で失敗した経験から学んだこと。
この1回目の初めての転職で失敗して良かったと思います。
・・・今にして思えばですけどね。笑
初めての転職で、とにかく人材紹介の仕事に就くということだけしか見えていなかったと思います。
それに転職に失敗したという経験をしたことで学びもありました。
何を学んだかというと、
転職に失敗して学んだこと
- 企業の情報を集めずに転職サイトの情報と自分の勘に頼りきってしまっていた。
- それなりに社会経験を積んでいたので、転職活動は簡単だと思っていた。
- やりたい仕事と年収のバランスを取るのは難しい
といったことです。
転職経験がある人からすれば、当たり前のことのように思われるかもしれませんが、初めての転職だった私からすれば出来ていなかったのです。
大手証券会社から転職に失敗した・・・落ち込みました。笑
とはいっても落ち込んで時間を無駄にしている余裕はありません。またすぐに転職活動を始めることにしました。
それでも人材関係の仕事に就きたい!2回目の転職活動
証券会社から転職した人材系ベンチャー企業は、私が思っていたコンセプトと違い、人材紹介業が縮小されることになり、私の中では失敗でした。
しかし、少しの間でしたが人材関係の仕事に関わったことで、以前にも増して
「人材関係の仕事に就きたい!」
と思うようになったのです。
人材紹介業の縮小を聞いた1カ月後ぐらいには、私は2回目の転職活動を始めていました。
自分の勘に頼らず転職エージェントに手助けしてもらうことに
初めての転職活動では転職サイトを利用しましたが、自分の勘に頼っていた部分が多かったのが失敗だったと反省しました。
証券会社に新卒から9年間勤めていて、その間転職に関することの知識は一切なかったわけですから、自分の勘なんてあてになるわけなかったのです。
そこで、2回目の転職の時には、転職エージェントの胸を借りようと思いました。
単純に転職エージェントであれば、何かしら転職に慣れていない私のサポートをしてくれると思ったからです。
それともう一つ転職エージェントを頼った理由があります。
それは人材紹介業に転職したい私にとって、転職エージェントを利用することが勉強にもなると思ったためです。
実際、転職エージェントの担当からも人材紹介業の近況などを聞くことができ、そのエージェントの方とは今でも連絡を取り合い、お互いの仕事について話したりしています。
転職エージェントに相談した結果・・・大手の人材紹介から内定が
証券会社から人材系ベンチャー企業に転職してわずか1年ほどだったため、
(在職期間が短いから転職活動をする上でマイナスになるかもしれない…)
と思っていたのですが、転職エージェントから紹介していただいた人材系企業3社の面接を受けてみることにしました。
すると…
大手人材紹介会社と技術者派遣会社の紹介部門の2社から内定をもらうことができました。
先方からは証券会社に勤めていたことと、人材紹介業へ転職したいという意欲を評価してもらえたようでした。
転職エージェントが頑張って交渉をしてくれたおかげで、年収は証券会社の頃よりも若干低くなったくらいで生活に支障が出るようなダウンにはなりませんでした。
私としては人材紹介業は2社目ではありますが、ほぼほぼ未経験の状態に近かったので感謝でした。
この私の転職に対応してくれた転職エージェントの姿を見て、人材紹介業ってやはりやりがいがありそうだなと思ったほどです。笑
証券会社から転職を考えている人へ失敗しないためのアドバイス
倉石
木本さん
倉石
木本さん
私は新卒から9年間勤めた証券会社から30代で転職をしました。
ここでは、私と同じように証券会社から転職を考えている人に、私が転職する時に経験したことが少しでもアドバイスになればと思います。
私が証券会社から転職した経験から、これから転職を考えている人にお伝えしたいのが、
- 給料や条件面の交渉が難しかった。
- 転職なんて簡単だと過信しない方が良い。
この2つのことです。それぞれ詳しく説明すると、
給料や条件面を一人で転職先の会社と交渉するのは難しい。
私の場合は離婚しているとはいえ、子供の養育費なども支払いしています。
それに、新卒から9年間同じ証券会社で働き続けていたので、年収も500万弱ほどありました。
養育費のことや将来のことを考えると、転職することで証券会社の時より年収が下がってしまうのは避けたいところでした。
しかし、面接の時に一人で給料や条件面の交渉をしてみると、これが難しいんですよね。
転職経験が無かったので、いままで給料の交渉なんてしたことはありませんでした。
なので面接の担当者の人と交渉する時に、具体的に「こういうことが出来るから年収を証券会社の時と同じにしてほしい」という理由が出てこないんですよね。
実際に面接を受けた企業の担当者から「給料面の条件が合わないのでは?」と言われたこともありました。
あなたが証券会社に勤められているのであれば、それなりに給料や条件など待遇も良いかと思います。
もし、年収を下げずに転職したいのであれば、後ほど紹介する方法で転職する方が良いです。
給料や条件の交渉をしたころが無いのであればなおさらです。
転職活動をしたことが無いのに自分を過信すると失敗する。
転職が初めてとはいえ、証券会社で9年間の社会経験があったので「転職ぐらい問題ない」なんて感じで思っていました。営業も経験しているので話すことには多少の自信がありました。
それが、1度目の転職では見事に失敗してしまいました。笑
自分を過信して、転職サイトに掲載されている情報だけで大丈夫だと判断し、会社の下調べを十分にせず、面接では条件面にばかり気を取られてしまったのが失敗の要因でした。
もしあなたが転職経験が豊富で証券会社から転職するのであれば問題ないかもしれません。
しかし、転職経験が無いもしくは少ないことを自覚して証券会社から転職しようとしているのであれば、証券会社で働いていることを過信しない方が良いです。
証券会社から転職するなら、素直にミドルクラスの転職エージェントに頼るべき
私の場合、証券会社から1度目の転職で失敗してしまったのですが…笑
2度目は無事に成功して、現在もその会社で働き続け、今では証券会社の時よりも良い条件で働くことが出来ています。
2度目の転職の時は1度目の失敗を経験しているので、転職エージェントの方に助けてもらいました。
私からアドバイスするのであれば、
証券会社に勤めている今の給料を落とさず、失敗したくないのなら、ミドルクラス専門の転職エージェントにはじめから素直に頼るべきです。
「転職ぐらい自分でできる」という気持ちも分かります。しかし、証券会社と同じ条件の転職先ってなかなか転職サイトでは見つけにくいです。
そんな人のために転職エージェントってあるんだなと、私は身をもって経験しました。笑
転職経験が無いまたは経験が少ないという人で、給料などの条件を落としたくない人は転職サイトではなく、まずミドルクラス専門の転職エージェントに相談してみてください。
そうすれば私と同じような失敗はしなくて済むので。
有名なことばで「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という一節がありますが、私の経験したことから学んでください。笑
2度目の転職の時に私が相談したミドルクラス専門の転職エージェントが▼こちらのエージェントです。
⇒証券会社から転職を考えていて失敗したくないなら、まず相談を!
証券会社から転職する時は不安しかなかった。でも今は…
現職の人材紹介会社についてから3年ほど経ちますが、営業からバックオフィスまで一通り経験し、人材紹介業の中で得意と思える領域も見つけられるほどになりました。
ベテランと思われて頼りにされることも多くなりました。
3年でベテラン?と思われたかもしれません。
私も人材紹介の業界に入って初めて知ったのですが、人材関係の業界って入れ替わりが結構激しいです。笑
そんな入れ替わりの激しい業界の中でも続けられているのは、人材紹介の仕事が私には合っているからだと思います。
社内環境はというと、人間関係で悩むことが多少あったりしますが、証券会社の時と同様に大手だけあって体制はしっかりしており、ストレスも少なく働くことが出来ています。
今の仕事に就くことが出来ているから言えるのですが、9年間働き続けた証券会社から転職して良かったと思います。
正直なところ、証券会社に勤めながら転職活動をしていた時は不安しかありませんでした。
将来のこと、給料のこと、子供のこと、家庭のこと、妻のこと…などなど挙げればキリがないぐらい不安なことだらけでした。笑
それに、1度目の転職に失敗したと私自身が認めた時も、さらに強い不安を感じました。
しかし今では、証券会社から転職したことも、1回目の転職が失敗したことも私の人生において意味があることだったんだと感じるようになりました。
というのも、現職の人材紹介会社で働いていく中で、元証券マンの転職に関わることや、転職に失敗したと感じている人に関わる機会もあるからです。
そんな中で私が経験したことをアドバイスとして活かせることがあったので、私の不安や失敗も意味があることだったんだなと思えるようになりました。笑
これからの仕事については少し専門的な話になりますが、
現職は片面と呼ばれる営業担当と求職者担当が異なる形式の人材紹介業です。
私はもっと自分自身で完結できるように仕事をしたいと考えていることから、営業担当と求職者担当が同一形式の人材紹介業に従事しようかと考えています。
証券会社で働いている時は、自らスキルアップしようと思ってもなかなか動かなかったのですが、今は積極的にスキルアップしたいと思い、休日も仕事に関係する本を読んだり勉強会などに参加しています。
私と同じように証券会社から転職を考えておられる人も、この記事を読まれているかもしれません。
私が経験したように、証券会社というある程度安定した会社から転職するのは不安が多いと思います。
しかし、転職活動を少し工夫すれば、その不安を一つずつクリアにして転職することができます。
私の場合は転職サイトと自分の勘を頼りに一度失敗しているんですけどね。笑
30代で今働いている証券会社と近い条件や待遇ならチャレンジしたい仕事がある。と思っているのであれば、一度転職エージェントなどサポートしてくれる人がいるサービスを利用するのがおすすめです。
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