転職をする時、当たり前となりつつある転職エージェント。
転職エージェントのことは聞いたことがあるけど、利用したことが無い人も多いんじゃないかと思います。
「転職サイトもあるし、30代で転職するぐらい自分の力でできる。」
そんな意見もあると思います。転職するのにわざわざ転職エージェントの手を借りてまで…と思う30代の人も実際に今でもやはり多いです。
しかし、それでも30代で転職するのであれば転職エージェントを利用するべきです。
その理由は今後のあなたの働き方や収入を決める転職で、あなたの力を最大限活かした転職活動ができるからです。
まぁ言葉ではいくらでも良いことが言えますよね。笑
なぜ30代の転職にこそ転職エージェントが必要なのかは、実際に体験してもらえればわかるのですが…
その前に転職エージェントがどんなものか体験談などを読んで知っておきたい気持ちも分かります。
そこで今回は、実際に転職エージェントを利用した30代の男性のリアルな転職エージェント体験談を紹介してみます。
今回紹介する転職エージェント体験談の主人公、藤本さんー仮名ーの簡単なプロフィールを紹介すると、
現在30代の男性で独身。
趣味は音楽で学生時代はバンド活動をしていました。
大学3回生の時に就職することが現実となりバンドは解散、周りに合わせるように藤本さんも就職活動を始め就職します。
しかし、仕事が長続きせず短期間で転職を繰り返し、そのことが原因で納得できない給料のまま20代を過ごすことに。
30歳になったのをきっかけに将来の仕事や結婚を考えるようになり、長く働けるような仕事を探すことを決意。
「次の仕事で転職は最後にしよう」と真剣に仕事を探すため転職エージェントを利用することに…
藤本さんは転職エージェントを利用して、長く続けられる自分に合った会社に転職できたのでしょうか?
それでは藤本さん、30代での転職エージェント体験談を紹介します。
もくじ
もくじ
大学を卒業してなんとなく就職。仕事が嫌になれば転職していた20代
高校を卒業してごくごく普通の大学に入り、大学生の頃は音楽が大好きだったので高校の頃からギターをしていたこともあり、大学で勉強をするというよりはバンド活動がほぼメインとなっていました。
将来のことなど特に考えるということもなく、あっという間に大学生活が3年を過ぎて気付けば周りは就職活動に向けて準備を始めていました。
同じバンドのメンバーもバンド活動は一旦やめて就職活動をすることになり、私の大学でのバンド活動も終わりました。
「できれば音楽で食べていきたい!」
なんて思っていましたが、そんな強い意思はなく(笑)なんとなく周りの状況に流されて私も就職活動をすることになりました。
特にやりたい仕事もなく、これといって何かが出来るという事もなかったこともあって、就職先はなかなか決まりませんでした。
友人のほとんどは就職先が決まって自分も焦りだした頃、バンド活動をしていた時に可愛がってもらっていた先輩の紹介で、印刷関係の会社の面接を受けることに。
小さい印刷会社でしたが面接をしていただき、なぜか採用となり印刷会社の営業としてなんとなく就職をすることになったのです。
印刷会社の営業として就職をしたものの、その会社にはもともと営業担当はおらず、私が初めての営業担当でした。
ほんの数ヶ月前まで大学生だった人間にいきなり「営業担当をして来い!」と言われても、何をすればいいのか全く分かりません。
会社が入っているオフィスビルを回っては名刺交換をしてもらい、自分の会社で作っている印刷物を紹介して回る日々が続きました。
仕事を始めた最初の頃は、営業の仕事が初めてとはいえ
「1件でも新しい取引先を取ってこないと」
という感じだったのですが、3ヶ月間営業に回ってやっと1件小さい仕事が取れるかどうか…。
次第に営業をしていることが馬鹿らしくなってしまい、営業に出るといってはパチンコやネットカフェでサボるといった日も。今思えば社会人という自覚がなく、大学生のままでした。
そんな状態で営業の成果が上がるワケもなく、会社では役立たず扱い。先の事を全く考えず、就職してから1年ほどで印刷会社の営業は辞めました。
仕事を辞めたものの、大学時代から一人暮らしだったので家賃や生活費は稼がないといけなかったので、仕事を辞めてから3年ほどは派遣の仕事で食いつなぎ、次の就職先を探していました。
印刷会社の営業を辞めて4年ほど経った頃です。
このまま派遣の仕事はまずいと思い始め転職活動を開始、運良く正社員としての就職先が見つかり事務職としてデスクワークの仕事をスタートしました。
事務の仕事とはいえ未経験からの挑戦でしたが、基本的なパソコンスキルやオフィス関係などのソフト、一般常識を身につけるきっかけとなりました。
また会社には同年代の同僚も3人おり「仕事って楽しいかも」と思えるようになって来たのです。
その会社では事務職として4〜5年ほど働いていたのですが、ほぼ同じことの繰り返しで今している業務以上のことに挑戦できないと思い始め、年齢も30歳になるため更なるステップアップを目指して転職をする事に決めたのです。
転職エージェントを利用した理由は、仕事をしながら転職活動をしたかったから
30歳で転職することを決めたものの、事務職だったので他の会社にコネもなく、仕事をしながら転職活動をすることになりました。
転職活動をするにあたって、仕事を抜けて面接に行くことが難しかったので同僚に教えてもらった転職エージェントを利用することにしました。
30歳になって初めて転職エージェントの存在を知り体験するのです。
転職エージェントの体験談をお話する前に、実はもう一つ転職エージェントを利用するきっかけになった理由があります。それは、
当時事務職として働いていた会社が求人サイトに人材募集の求人広告を掲載していました。
私は会社に内緒でこっそりと転職活動をしていたのですが、
「もしかしたら転職サイトに登録すると私の登録内容や履歴書が会社にバレるかもしれない…」
と不安になっていたのも、私が転職サイトではなく転職エージェントを利用したきっかけの一つです。
今になって考えると会社にバレる心配なんてする必要なんてなかったんですけどね。笑
- 在職中だったので面接に行く時間がない。
- 転職サイトだと会社に転職活動がバレるかもしれないと思っていた。
この2つが私が転職エージェントを利用することになったきっかけです。
さて、ここから本題の転職エージェントの体験談を紹介します。
30代で初めての転職エージェント体験談
在職しながら転職活動をするために、転職エージェントを利用することに決めました。
就職した頃のように仕事に飽きたから転職したいというわけではなく、30歳ということもあって今回の転職ではさらにステップアップしたいと思っていました。
まずは転職エージェントのサイトから登録しました。
翌日には転職エージェントの担当から電話がかかってきて、私がどのような転職をしたいかということや、私の経歴の軽いヒアリングなどがありました。
電話では緊張していたものの、思っていたよりもすんなりと話は進みました。
とはいえ、転職サイトとは違い初めて体験する転職エージェントを利用しての転職。
転職サイトのようにサイトに登録して自分で転職活動をするのとは違い、転職エージェントの場合は人と会ってから転職活動をするため、不安はいくつもありました。
「転職エージェントはどんな人なのだろうか?」
「自分なんて相手にされないんじゃないだろうか」
「経歴や転職回数を突っ込まれないだろうか」
「何を聞かれるのだろうか」
「もしかして転職できなかったら…」
などなど、なにせ初めて転職エージェントを体験するため不安は尽きません。
そうこうしている内に、実際に転職エージェントの方と会って面談をしていただくことに。
私の時間が取れるのが平日はみっちり仕事のため土曜日か日曜日しかありません。そのため土曜日のお昼に転職エージェントと面談することに。
初めて会う転職エージェントは思っていたよりも…
土曜日のお昼、転職エージェントの面談を受けるためオフィスへと向かいました。
電話で何度か話したものの、実際に会うのは今回が初めて。
電話での転職エージェントの声や喋り方などから想像すると、私の中で担当のエージェントはバリバリのデキるエリートサラリーマンそんな感じでした。笑
オフィスに入ると小さな会議室へと通されて、担当の転職エージェントが来るのを待ちました。
しばらく待つとドアをノックして担当のエージェントが入ってきました。
この時、私は少しホッとしたのを今でも覚えています。
というのも私が想像したエリートサラリーマン風ではなく、良い意味で親しみのある感じの人だったからです。
(思っていたよりも普通の人で良かった。)
初めて会う転職エージェントはそんな印象でした。
転職エージェントとの面談。仕事を紹介してくれるだけじゃない
ここからが転職エージェントの体験談で一番重要なポイントです。
私は転職エージェントに実際に会うまでは、
「転職エージェントは面談をしてから、自分の希望に合った仕事を紹介してもらえる。」
そんな程度にしか考えていませんでした
たしかに転職エージェントが仕事を紹介してくれるというのは間違いないことです。
しかし、想像以上に転職エージェントは私の転職をサポートをしてくれました。
転職エージェントとの面談で自分の経歴を振り返る
私が転職エージェントとの体験で
「自分ではなかなかここまでしたことなかったかも…」
と思ったのが、自分のこれまでの経歴を振り返るということでした。
転職エージェントとの面談ではこちらの経歴や希望条件をヒアリングすることがメインでした。
私がこれまでにどんな仕事を経験してきたのか、職場の人からどんな印象を持たれていたか、自分がしてきた業務の中で何が得意だったか等、まずは私のこれまでの経歴についてのことを転職エージェントとの面談で伝えました。
私がこれまでの仕事について話をしていく所々で、エージェントの方から
「その仕事にはどんな知識が必要でしたか?」
「その作業を効率良くこなすために何か行いましたか?」
などと質問をされることで、独りで当時の仕事内容を振り返るよりも事細かく振り返ることができました。
そして、転職後の給料面や条件の希望などもざっくばらんにエージェントの方と話しをしました。
この転職エージェントとはいえ、言わば他人と一緒に自分の仕事や経歴について振り返るのは初めての体験だったのですが、これまでの私の仕事人生を客観的に見ることができ、私にとっては非常に意味のあることでした。
転職後の希望に関しても、転職エージェントにざっくばらんに話すことによって、私が今後の仕事に対して何を求めているのか、明確にすることができました。
転職エージェントと自分の経歴を細かく振り返ったことが、相手に伝わりやすい履歴書や職務経歴書の作成にも役立つのです。
転職エージェントにアドバイスしてもらい、印象の良い職務経歴書が完成!
土曜日は時間があったため、面談の後で企業に提出する職務経歴書の作成も行いました。
この書類作成にも転職エージェントからアドバイスをもらうことができます。
転職のプロでもある転職エージェントからアドバイスをもらいつつ書類作成をすることで、私が書いたとは思えないような(笑)誰が見てもわかりやすく印象の良い職務経歴書を作ることができました。
面談の時に私自身の経歴を細かく客観的に振り返ることで、私がこれまでに行ってきた仕事や経験がよりハッキリとしたものになっていました。
エージェントと一緒に経歴を細かく振り返ったことも、分かりやすい職務経歴書の作成にかなり役立ちました。
エージェントとの模擬面接のおかげで本番の面接でも緊張せず
転職エージェントとの面談後、いくつか転職候補の会社を紹介していただきました。
私が応募する企業を決めた後、転職エージェントと再び会い、面接に向けて本番の模擬面接をしました。
面接の練習…?。就活の時にもしたことがなく、これも私にとっては初めての体験でした。
「私立の幼稚園や小学校の受験じゃないんだから、30歳の自分が面接の練習なんか…」
転職エージェントから模擬面接の話を聞かされた時はこんな感じだったのですが、この模擬面接のおかげもあって、本番の企業との面接ではスラスラ話すことができました。
具体的に模擬面接でどんなことをしたかというと…
私の場合は実際の面接を想定して実戦形式での模擬面接をしました。
担当のエージェントの方とは別の人と模擬面接を行い、その様子を動画に撮って担当のエージェントの方と模擬面接の悪かった点などを振り返り、修正していきました。
1年で辞めたとはいえ営業の経験がある私。それに在職中の事務職では電話対応などもしていたので、模擬面接でもそれなりに相手に伝えることが出来ているだろうと思っていました。
模擬面接の後、転職エージェントと動画を見てみると…
全く喋れていません。笑
それどころか私が聞いても、自分がどんな人間なのか全く伝わってきませんでした。
模擬面接の動画を見た後で、模擬面接担当と転職エージェントからアドバイスを受け、再び模擬面接を行って動画を見て反省点を洗い出します。
この模擬面接を3回ほど繰り返すと、1回目の模擬面接とは比べ物にならないぐらいキッチリと受け答えができるようになっていました。
1回目の模擬面接でも話せてると思っていた自分が恥かしくなるぐらいです。笑
そしてもう一つ面接の時に重要なアドバイスを転職エージェントから教えてもらいました。
それは「転職しようと思った理由」についてです。
転職エージェントからの紹介で転職するにしても面接はあります。その面接の時に必ずと言っていいほど聞かれるのが「転職理由」です。
そのため転職理由に関してはきちんと答えられるようにしておく必要があります。
それに、これは担当の転職エージェントから直接聞いたことですが、エージェントが企業に転職希望者を紹介する時にも転職理由を伝えるそうです。
実際、私が転職エージェントと初めて面談をした時にも、転職理由についてはかなり詳しく聞かれました。
転職理由についてエージェントから教えてもらったことで、今でも印象に残っているのが、
「前職の会社が憎くても、転職理由として愚痴を言わない。」
ということです。
最近ではいわゆるブラック企業と呼ばれる劣悪な環境下で働いている人も多く、ブラック企業で働く人はその会社が嫌でやめることがほとんどです。
しかし、いくらブラック企業に勤めていたからといっても、以前に勤めていた会社のことを悪く言うのは面接ではNG。
紹介先の企業の面接担当の方が
「この人はうちの会社に入ったとしても、自分の気に入らないことがあれば外部に漏らすのでは?」
という懸念から採用を見送ることもあるらしいのです。
そういったことを避けるためにも、たとえ以前に働いていた会社が酷かったとしても、面接で悪い印象をもたれない転職理由をあらかじめ考えておく必要があるのです。
企業との日程調整までしてもらい、在職中の転職活動でも スムーズに
転職活動をする上で「ここで手間取るかもしれない…」と不安に思っていたのが、企業との面接日程の調整です。
私の場合、仕事をしていない期間を作りたくなかったため、事務職の仕事をしながら転職活動をする必要がありました。
平日は21時頃まで仕事があり、昼休みや時間を作って抜けて面接に行くことが難しかったのです。
しかし、転職エージェントの担当が私の事情を考慮して企業の担当者と連絡を取ってくれたため、面接は土曜日もしくは平日の20時以降でも対応していたくことができました。
全ての転職エージェントが私の担当と同じことをしてくれるかは限りませんが、転職エージェントを利用すれば「転職活動をする時間がない…」と心配する必要はありません。
初めての転職エージェント、体験談を振り返ってみて
30歳の私が初めて転職エージェントを利用した体験談を紹介してみましたが、転職エージェントがどのような感じなのか、なんとなくでも分かっていただけたかと思います。
転職したい人が転職エージェントを利用する主な目的は、転職先の候補となる企業を紹介してもらう。ということです。
しかし、実際に私が転職エージェントを利用してみた経験から言うと、
転職エージェントは仕事を紹介してもらうだけでなく、正しい転職活動の方法も教えてくれました。
私の場合、転職エージェントを利用することで、
- 職務経歴書の書き方
- 面接での受け答えの仕方
少なくともこの2つの正しい方法を知ることができました。これだけでも転職エージェントを利用して良かったと思いました。
肝心の転職エージェントを利用して、私が転職することができたのかというと…
転職エージェントから4社の紹介をしていただき、その内の1社から無事に内定をいただくことができました。
以前の事務職をしていた自分からすると「こんな会社で働けたらなぁ」と思っていたような会社へ転職することができました。
もし今回内定をもらえた会社に、転職サイトから応募していたとしたら…?
たぶん内定はもらえてなかったと思います。それどころか、書類審査の時点で落ちていたでしょうね。笑
なぜかというと、転職エージェントに教わる前の私だと、職務経歴書の書き方すらまともに書けていなかったからです。
それに面接まで進んでいたとしても、きちんと質問に回答できていなかったと思います。
おそらく…というか間違いなく、今回の転職の内定は転職エージェントを利用していなければ…もらえていなかったです。笑
それに、30代で真剣に転職活動をしてみて分かったのですが、転職活動は孤独です。
転職活動をしていると様々な不安も押し寄せてきます。
そんな時にも転職エージェントに相談をすれば、かなり心強いです!
実際に今回の転職活動中にも、こんなことがありました。
私は4社中1社から内定をいただいたのですが、残りの3社は不採用でした。
不採用だった時にも転職エージェントの方が、わざわざ企業の担当者に連絡を取ってくださり、不採用になった理由を聞いてくれたのです。
その不採用になった理由を振り返って、次回の面接に活かすことができたので、今回内定をもらうことが出来たんじゃないかとも思っています。
自分一人で転職活動をしていたら、なぜ不採用になったのか分からず、もしかしたら今も転職活動をしていたかもしれません。そういった面でも転職エージェントが付いているというのは、心強かったですね。
もしこの体験談を読んでいただいている人が、転職エージェントを利用しようか迷っているのであれば、私は間違いなく利用することをおすすめします。
転職エージェントを利用することにデメリットはありません。
むしろ…転職エージェントを利用しないことが転職活動のデメリットになるのでは?と思えるほどです。
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